2006年02月15日

再び隗より始めよう



いつまで冬眠していやがるんだとお叱りをいただいた。

実は、何を書いたらいいのかわからなかったりする。ブログ界の流行にも、すっかり興味を失った。
そりゃあ世の中は相変わらず騒がしく、論ずべき問題は山のようにある。しかし、とてもじゃないが間に合わない。すべてが重要であるようにも見えるし、すべてがトリックのようにもまた見える。

私は耐震偽造問題にも、ライブドア事件にも冷ややかだった。

それは、確かに巻き込まれた人達にとっては死活問題であるわけだが、どうも、幕間の狂言のようにしか感じられない。事態の本質はずっと先を行っている。そんな気がしている。


そんな中びっくりしたのは、紀子様のご懐妊のニュースだった。一連の騒ぎに対する皇室の回答が、これか。私は生まれてからこのかた、これほど皇室がはっきりと自らの主張を示したのをはじめて目撃した。

感動した。何か書こうと思ったが、安っぽくなりそうな気がして、止めた。


逆のことを考えてみる。皇室がこれほどはっきりとした態度を示さなければならなかった背景を。事態はそこまで深刻なのだ。


マルクスが、レーニンが分析した資本主義の仕組みは健在だ。グローバリズムという怪物が、世界を覆い尽くそうとしている。この流れは止まらない。

これに私たちはどう対応するか、態度を決めなくてはいけない。積極的に巻きこまれていくか、あくまでゲリラ戦を挑むのか。

とは言え積極的に巻き込まれに行く人たちを責めてはいけない。なぜならそれは、生き延びるための彼らなりの戦略なのだから。その判断は敵なりに尊重しよう。


ただし私たちは、自分の肌で感じ、自分の言葉で語り、自分の頭で考えなければならない。あくまで自分の体験に基礎を置いて。言うのは簡単だが、実践するのは難しい。なぜなら、世界は騙しに満ちているのだから。

ミクロの生活実感を大切にしたい。他人のそれを考える想像力を大切にしたい。そして家族と、自分の周囲の人たちを守っていこう。たったそれだけのことなのに、それすら出来ない人が多いのだ。

舞い上がらずに、地道に一歩一歩生きていくしかない。それが、私たち庶民にできることだ。身の程を知ることだ。私たちは過激派ではない。いつだって隗から始めることしか出来ない。


しかしそれは、諦めるということではない。熱い思いを内に秘め、したたかに生き延びて行こうということだ。それが、ここ最近の出来事に接して私が想いを新たにしたことだ。誤解を恐れずに言えば、皇室がその身をもって我々に示してくれたことだ。

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皆様の熱い思いをお伝えください
この記事へのコメント
TB有難うございます。
そして、お帰りなさいませ〜。

ポルトガル語では・・・何て言うんでしょうね〜。
BOA VINDA は、たぶんWELCOMEなのでチョット合わないですよね。^^;

私も一庶民として、地道に生きつつ、自分なりに考えたことを表現して行きたいと、改めて思いました。
Posted by mew-run7 at 2006年02月15日 06:03
お帰りなさい。
私の方でも書き掛けですが、その事について考えるエントリーを建てていました。
http://pride.arrow.jp/klingon/log/eid219.html

真剣、マルクスとレーニンの予言が違う形で蘇りつつありますね。
キリスト教原理主義者が黙示録を違う形で読み解いているのと、気味悪く相似しています。

なににせよ、本当にしぶとく諦めずにお互い行動できたら良いですね。
Posted by 三輪の何某 at 2006年02月15日 07:41
>mew-run7様
いつもトラバいただきまして、ありがとうございました。
貴ブログはたいてい一方的に読ませてもらっているだけですが、ちゃんと調べたことを、自分の言葉にリライトしていらっしゃるので、感心しまくりです。

このエントリーは自分なりに自戒の意を込めているのですが、政治問題などと扱っていると、どうしても「おまえ何様?」的な言い草になって、自分の原点を忘れてしまいがちになるので、気をつけようと思っています。所詮アマチュアの書く文章ですから。共感してもらってなんぼの世界です。

ポルトガル語でなんと言うんでしょうか?私も使ったことがありません(汗)
Posted by 非国際人 at 2006年02月15日 20:53
>三輪の何某様
早速コメントを頂戴いたしましてありがとうございました。
貴殿の最近の破竹のエントリーには圧倒しまくられています。もう私なぞリンクリストに入れて頂ける資格もないと思っておりました。

で、マルクス=レーニンの話が出ましたが・・・
私は、社会主義や経済学の理論家としての彼等には今更何の興味もないのですが、彼らの提示した資本主義の本質についての考察が今なお古びていないことに驚いています。古びていないどころか、ますますその通りに事態が進んでいることに畏怖の念すら覚えています。
ただ残念なことは、資本主義の暴走は社会主義革命をもってしても止めることが出来ず、その屍を乗り越えてますます黙示録的世界への加速を強めていることです。まるで我々はブレーキの利かない暴走特急に乗せられているような感じです。

それでも我々は、生き延びなければなりません。
Posted by 非国際人 at 2006年02月15日 21:25
お久しぶりです。
全く調べてみればますます訳がわからなくなってきます。何を持って自分の拠り所とするのか?
とうとう進化や宇宙の生成まで手が広がってしまいました。文脈依存性、梵我一如が今の私のキーワードです。
そもそもは自分の地域を何とか存続させたい為に始まったブログなのですが。
仲間達をそそのかしてこれから地域の再建の為の活動に引き込む以上、得心できる裏付けが欲しかったのです。
自分が変わる事で環境も変化する、環境の変化が又自分たちを変える、今はその様に思っています。
小さな範囲ですが、分相応に生きて行こうと思います。


Posted by 早雲 at 2006年02月15日 21:43
ご無沙汰しております。プチ強盗でもやらかして、しばらく国家から盗み食いをしていたのかト。もー、それっくらいの土性骨がないと生き抜いて行けないくらいの世相です。励まし合って、楽しくやっていきましょう。
Posted by BLOG BLUES at 2006年02月16日 00:58
>早雲様
あなたの探求心にはホント頭が下がる思いです。それに比べたら私のなんて直感と世間知だけですから恥ずかしい限りです。

地域と言えば、私の生まれ育った地域もバブル期以降大きく変わりました。古い宿場町だったのですが、櫛の歯が欠けるように一軒一軒なくなっていき、今は虫食い状に駐車場になっています。そんな小さな街にも昔は桶屋やら畳屋やらがあったものですが、今ではどこに行ってしまったのかと思います。

もしかしたら、もう遅すぎるのかもしれません。それでも少しは踏ん張ってみるつもりですが。
Posted by 非国際人 at 2006年02月16日 06:37
>BLOG BLUESさん
プチ強盗、ホントに多いみたいですね。刑務所も満員みたいだし、みんな考えることは一緒みたい。ってことは、日本人も捨てたもんじゃない?

小人数でやれば強盗と呼ばれますが、大人数でやれば革命・・・おっといけねぇや、この話は聞かなかったことにしておくんないまし(笑)
Posted by 非国際人 at 2006年02月16日 06:44
TBありがとうございます。
好き勝手にされて黙っていて、了承していると思われてはいけない、と思って稚拙ながらもブログに批判も書いてきましたが、本当に次々ありすぎて追いつきません。すべてがトリックと疑い出せばきりがありませんし。
新自由主義のグローバリズムは人の連帯までも断ち切ろうとしてくるでしょうけれど、草の根でしぶとくやって行きましょう。
Posted by ヘリオトロープの小部屋 at 2006年02月16日 12:00
>ヘリオトロープの小部屋さま
あの人たちはいろいろとやってくれてます。小泉も竹中もいずれ切られるでしょうが、決してそれですべて終わるわけではありません。
政局も大事ですが、雰囲気に流されず、自分の足元を見失いようにしたいと思っています。
Posted by 非国際人 at 2006年02月18日 05:39
経済は所詮人の作ったものの上に立っているのですが、本質は私たちが直面している自然の驚異というものと似ている気がします。
マルクスは所詮人間のものであるというスタンスで挑戦して敗退しましたが、スタンスが違ったんじゃないかと思える今日この頃です。
Posted by takeyan at 2006年02月19日 11:07
大部分の人というか一般的に人は首に鎖がついていないから自由に生きてるのだとか思いがちですが、実は我々は飼われているのです。地球は羊毛牧場です、食肉牧場ではないのですが場合によってはそう言う事も起りますが。地球と言うそこから逃げられませんので体毛(お金)が伸びて(殖えて)くれば牧場主(闇の王)が雇人(日本も含む各国の特別秘密官僚?)に命じ、雇人が牧羊犬(警察、一般官僚、政治家、)を連れて刈り取りに必ずきます。牧場主は羊が逃げないことを知っていますから簡単なものです・・・なぜって人間は完全に自由には生きられないから・・・悲しい定めだけど何とかならないか
Posted by 玉泉寺yoko at 2006年02月19日 14:20
お久し振りです。
私自身も冬眠のような事をしておりました。
サイト休眠中に聞く話題はどれも暗いものばかりで、おちおち休眠などしていられなくなりました。
唯一喜べたのは、紀子妃殿下ご懐妊の報だけでした

我が国の「物を大切にする」美徳が脅かされている事や、アメリカにおけるWeb版人権擁護法の成立とその成立過程もまた心を暗くさせます。

しかし、だからこそ今立たねばならないとも愚考する訳です。
こう言う頭の痛い話題で息つく暇がないなんて状況は、正直なところ御免蒙りたいのですがね。
Posted by 諸行無常 at 2006年02月19日 16:29
>takeyan様
やはり理性ですべて解決できると考えたのはマルクスの時代の限界だったと思いますね。人間はそこまでは賢くはなかったみたいです。だから面白いとも言えますが。

>玉泉寺yoko様
まあそんなこと言ってたら、人類なんてすべて時間と空間に縛られていると言うことになってしまいますので、どこかで適当に(本当に適当に)線を引かないとやっていられません。
面白くもなき世を面白く、です。

>諸行無常様
私のは貴殿のと違って単なる怠け病ですのでまったくお恥ずかしい限りです。命あっての物だねですのでどうかご自愛ください。
お話ですが、私たちの祖先から受け継がれている美徳は大切にすべきだと思っております。安倍晋三ごときに言われるのではなく、我々自身の手で守らなくてはなりません。
Posted by 非国際人 at 2006年02月23日 02:58
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