2006年07月14日

国防についての非国際人的考え



Under the Sunから、国防についてのアンケート回答を依頼するトラックバックが来ました(実は私もメンバーになっているのですが、全く活動できていません。すみません)。ちょうどこれについては、前に書いた記事があったのでそれでお答えしておきます。

まあ最近来られた方には、私は何者と思っている方も多いと思いますので、この機会にお読みください。ところでこのアンケートは、こういう内容です。

質問:あなたが考える、この先、日本がとるべき国防の方向は?
1.非武装をすすめ、他国から侵略されても抵抗をすべきではない
2.他国から侵攻は防衛しても、攻撃はおこなうべきではない
3.専守防衛は現在でも可能なので、現状を変更する必要はない
4.武装を強化し、専守防衛に徹すべし
5.武装強化・憲法改正をおこない、専守防衛に徹すべし
6.日本にとって危険な国に対しては、先制攻撃を加えるべき
7.核兵器の開発までふくめ、軍事力を増大していく必要がある
8.その他


この中から選べと言われるのでしたら、私の意見は7番です。

しかし、このアンケートでは7が6の先にありますが、そういう意味ではありません。核はあくまでも侵略を受けないために持つのです。

ところがこれはあくまでも私の理想の世界です。現実的選択肢としてはせいぜい3番、次点が4番です。

7まで達するには100年か、それ以上かかるかもしれません。しかもそんなことを考えているとは、絶対に公の場所で口にしてはいけません。そのくらいしないと、絶対に実現できません。某政府高官のように軽々しく喋ってしまったら、ただのアホです。

そこで、今回は3番を選ばせていただきました。根拠は以下の記事を読んでね。



2005年09月21日
天木直人さんの正論

前原くん(※注:前の民主党党首のことです)の登場以来すっかりブルーな気分になっていたところで、偶然天木さんの文章が目に止まった。やっぱりこの人はすごいと思った。どうしてこんな人が今まで外務省にいられたのか実に不思議だ。奇跡としか思えない。

天木さんの考え方は、いわゆる護憲派のそれであるが、学者先生のそれと違って、実際に外交という現場にあって検証してきたからか、説得力が格段に違うような気がする。また、護憲論に限らず、全体として素晴らしく切れ味のある文章を書かれる人だ。

ただ私は、この選挙の前後を通じて右左両翼のブログをいろいろ見て回ったが、天木さんについて言及しているところはほとんどなかったような気がする。右翼はともかく、左からも無視されているのはなぜかわからない。社民・共産両党の頑固さといい、左の人はなかなか気難しいようだ。

こんなことを言うからだろうか。


 私は今度の選挙の結果、この問題が鮮明に浮き上がるようになったという意味で、本当によかったと思っています。民主党はもはや分裂するエネルギーさえ持ち合わせていないのかもしれません。しかし前原代表の下で憲法改正を是認する民主党に、これまでの護憲派の民主党員が黙って従っていくのであればこの国の安保論争はなくなります。民主党はいまこそ分裂しないほうがおかしいと私は思うのですが、はたしてそこまで平和外交を重視する民主党議員がいるのかどうか。やはり選挙に勝つ事を優先して信念を曲げる民主党員ばかりなのか。その程度の護憲議員だったということでしょうか。


ここで一応私の意見を言っておくと、私は憲法絶対主義者ではないので、変えるべきところは変えるべきだと思っている。そもそも改憲を論ずること自体を問題とするような左派及びマスコミの設問の仕方をおかしいと思う。

小学生に憲法を読ませても、自衛隊は違憲だと言うだろう。しかし、自衛隊はやっぱり必要である。ならば改憲すべきなのである。解釈改憲などという事を許しておくから、いつも法曹エリートや官僚の憲法解釈が正しいと言うことになって、かえって憲法が手の届かない所に行ってしまうのだ。小泉の恣意的な憲法解釈を誰も止められないのだ。

しかも、現在の日本国憲法は占領軍の軍政下に制定されたのであって、その正当性が極めていかがわしいと思う。だから、もう一度ちゃんとした形で仕切り直しするべきなのだ。


しかし、ここまででは子供の考えである。学校のテストでは点数をもらえるかもしれないが、それでは国際社会の厳しい荒波には耐えられない。

つまり、いま、この状況で、改憲したら、特に第9条を改訂したら、アメリカの思う壺なのである。小泉総理と安倍晋三は、わざと外交で下手をうって、中韓を刺激し、その外圧で純朴な国民を焚き付けて、一気に自衛隊を国軍に昇格させたいのである。アメリカは、日本を使って中国をけん制したいのだ。自分の都合で平和憲法を押し付けておきながら、状況が変わったら、いきなりナショナリズムに寛容になって改憲を迫っているのである。

だから私は、憲法、特に第9条は絶対に死守しなければならないと思っているし、それ故に、天木さんも民主党左派も支持するのである。今の日本の政治力と、情報分析力では平和国家としてやっていくのが一番の選択肢なのだ。そして、天木さんはただの理想主義者ではない。以下の文章にそれが表れている。


日本の平和外交が取り返しのつかないまでに米国の安全保障政策に組み込まれつつある。これほど重要な論点が今度の総選挙で一言も語られなかった。誰一人として正面からこの問題を取り上げようとしなかった。私が神奈川11区から立候補をすることを最後に決意した最大の理由は、このことを訴えたかったからでした。

 結果は小泉首相の圧勝でした。しかし私は今度の選挙がこのような結果に終わったことによって、あらためて立候補をしてよかったと思っています。何故ならば、私の訴えは小泉圧勝後の今こそ声高に叫ばれなければならないからです。米軍再編の名の下に在日米軍の機能が一気に高まるでしょう。日本の国を守るべき自衛隊が米軍の司令の下に米国の世界規模の軍事政策に組み込まれていくでしょう。それにともないただでさえ苦しい日本の財政が、ますます米国の財政赤字を支え続けていくことになる。憲法9条の改正問題がどのように進展しようとも、もはや平和憲法の精神は完全に踏みにじられることになるでしょう。このことに対して国民の中から立ち上がる者がいないのか。



今の日本を巡る国際環境は、日露戦争直前と同じである。違うのは、当時のロシアの位置に中国があって、イギリスの位置にアメリカがあることである。しかも、火中の栗を拾いに行かされるのはやはり、今も昔も純朴で世間知らずな日本である。普通の国だ、国際貢献だなどと騙されて、鉄砲玉をやらされるだけなのである。

今頑張らないと、本当に憲法は、アメリカの都合のいいように改正されてしまう。護憲派は、今こそ頑張りどころである。今頑張らなければ、今までの60年の歴史はすべて無駄である。それとも彼らは、風が自分の都合のいい方向に吹いているときにしか活動できないのか。いま本気を出さないでいったいいつ本気を出すと言うのか。



う〜ん、いい文章だなあ。まるで今書いているみたいだ(笑)

それにしても天木さん、サイトも閉鎖されて、どういう形で情報を発信して行かれるつもりなのでしょうか。今こそこういう人が必要なのです。すべてが現実に押し流されていく中でも、誰かが愚直に原則論を言い続けなければならないのです。


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私の考えを理解してくださる皆様は、ぜひクリックをお願いします。
この記事へのコメント
こんにちは。TBありがとうございました。
>いま、この状況で、改憲
「護憲」であることの「現実性」をどうやって論じるのか、それが今の左翼にはできていないと思います。
私が反対する理由も極めてこれに近いです。「アメリカの尖兵」になるだけではないのか。
>中国
今回の北朝鮮問題で「中国が孤立する」と論じるブログをいくつか見ました。
中国のほうが外交は絶対うまいよ、ということをコメントしたりしましたが、中国を過小評価するのは戦前からの伝統なんですかね(笑)。
Posted by 虎哲 at 2006年07月15日 00:06
韓国軍増強、5年で18兆円 独自衛星で「自主国防」http://flash24.kyodo.co.jp/?MID=RANDOM&PG=STORY&NGID=intl&NWID=2006071101005115
【ソウル11日共同】韓国国防省は11日、朝鮮半島の有事での作戦統制権が米国から韓国に移管されるのを念頭に「自主国防」強化に向けてイージス艦配備や独自の偵察衛星導入など2007−11年の5年間で151兆ウォン(約18兆円)を投じる「中期国防計画」を発表した。 北朝鮮の動向などで「独自の情報収集」を目的に、米国に依存している衛星による偵察活動を独自衛星で対応する考え。海軍には10年ごろにイージス艦を配備、駆逐艦や護衛艦のほか海上哨戒機8機の導入で海上防衛を強化する。陸軍には最新鋭の戦車や自走砲、空軍にレーザー誘導爆弾なども配備する。
Posted by ようちゃん at 2006年07月15日 02:05
ところで一大事です!100兆円も日本の国富が奪われ南北統一
の資金化にする計画が出来ましたよ。詳細は(アンチキムチ団)
http://antikimchi.seesaa.net/
在日パチンコ屋・サラ金どものわるだくみ:南北統一費用は日本国民の血税からシナ
リオ完成。
★パチンコホール、証券化で大型資金を調達へ−再編見据えた新財務戦略
高齢化と年金崩壊不安に付け込み被害が出る。大損、無配当の危険がある。
市中銀行が引き受けしてるし、 赤字補填も国民の税金を当てるでしょう。
クリックして一読してください
Posted by ようちゃん at 2006年07月15日 02:08
>虎哲様
コメントありがとうございます。

私のような意見は、心の底では思っていても、言えない人が多いと思いますね。特に左翼にどっぷり浸かっていると、自家撞着に陥ってしまうので。

でも、護憲の建前だけを戦略的に使うこともできるんですよ。中国のように賢く振舞えば良いんです。


>ようちゃん
煽らないで下さい(笑)

あっちもあっちなら、こっちも対抗すれば良いでしょう。でも、建前では護憲の旗は下ろさない。切れてしまったら負けですよ。
Posted by 非国際人 at 2006年07月15日 07:29
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