2006年08月04日

ワーキングプアについて 城内実氏の記事を紹介します



話題になった番組だったようですが、もちろん地球の反対側に住む私は見ていません。

なので、見てきたようなコメントは差し控えたいのですが、この城内さんのブログの記事が大変よくまとまっていて、しかも切実に訴えかけるものが感じられましたので、是非ご紹介したいと思います。

ワーキングプアで町が消える?
 この間、NHKスペシャルで「ワーキングプアー働く貧困層」という番組をやっていたそうだ。ついに私が恐れていた世の中が来たかと思った。
 働く意欲があるのに働く場がない。いくら働いても貧困から抜け出せない。子供に満足な教育を受けさせられない。今、日本には、生活保護水準以下の低所得世帯が400万戸もあるそうだ。
 特に私の胸に突き刺さるのは、地方(田舎)の現状である。私の母は秋田の雄勝郡出身であるが、東北地方では、内陸部の町や村で著しく過疎が進み、単独の経済圏、生活圏として成り立たなくなっている。衣食住に必要な最低限な生活物資の供給や、職場、学校、病院、金融(郵便局)、役場などの機能が、移動距離30分以内でないと不便を感じる。
 不便な村からは人口が流出し、店を開けてもお客がこない。全国チェーンのコンビニなどは絶対にない。今はやりの絶対的な市場原理、経済効率主義があるからだ。そんな村では農林水産業も赤字経営だ。現金収入がなければ生活はできず、働く場を求めてご先祖様から昔から住みその墓がある村を捨てる。かくして村や町自体が消えていく。
 これは他人事ではない。私の祖母は地元の旧佐久間町山香村西渡という山間部の出身であるが、静岡県西部の山間部でも、似たような現象が起きている。
 町に住む人の中には「山間部や田舎のことなど関係ない」という人もいるかもしれない。だが、それはあまりにも浅はかな考えだ。日本の国土の7割近くは山林である。その山林を維持管理する地元住民がいなければ、山は荒れ果て災害が起こる。山が荒れれば川下の都市部に供給される水や空気も不安定になる。都市と農山村地域の共生・対流なくして都市部はなりたたない。
 都市部に住んでおられるみなさん、それでも関係ないといっていられるのであろうか。確かに都市部のほうが政治家にとっては票数もカネもあるだろう。しかし、地方を切り捨てることはそこに代々住んでいる人たちを見捨てることである。何百年以上も先祖代々の墓を守り、広い面積の地域で今や都市部で忘れられつつある一番真剣に日本の伝統文化を守ってこられた方々である。私は日本人として、目先の経済効率性や市場原理でこうした方々を簡単に切り捨てられない。だから経済効率第一主義で地方切り捨ての郵政改悪法案に命がけで反対したのである。
 日本の国会議員たるもの、くだらない新聞やテレビを見て、選挙に当選することを第一に「世論」に右往左往し迎合する前に、もう少し法案をしっかり読んで、それが国家百年の大計や国益にかなうかどうかしっかりと吟味してもらいたいものだ。
 人はいつか死ぬ。必ず死ぬ。私もいつ死ぬか分からない。しかし、誰かが城内実の遺志をついで日本国民を幸せにし、世界人類が平和になりさえすれば良いではないか。後を続くことを信じるばかりである。 
                            7月29日(土)

まさに地方は日本の原点です。それをないがしろにする今の政府の政策は日本にとって自殺行為だと思います。なんとかこの流れを変えなければなりません。

「誰かが城内実の遺志をついで日本国民を幸せにし、世界人類が平和になりさえすれば良いではないか。」いかにも政治家らしい、いい言葉ですね。私もそんな気持ちで、語っていきたいと思います。

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城内さんの気持ちに意気を感じられた皆様は、ぜひ。

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