2005年09月19日

秀才たちの選択



なにしろサンデープロジェクトも見ることができない世界の僻地に住んでおります関係で、大変情報が不足しています。が、とりあえず地球の裏側にいても、民主党の新しい党首が選ばれたことくらいはわかりました。しかし民主党の若い人はほとんど顔と名前が一致していません。さすがに前原さんと野田さんくらいはわかりました。知ってる顔で安心しました。民主党って、古い世代のキャラクターがあまりに強過ぎて若い人がいるって印象はあまりなかったのですが、一応いたんですね。前原さん云々はともかく、そういうイメージ転換の意味ではこの選択は確かに意味があるかもしれません。


と、久しぶりにエントリーを書いたら文体が田中康夫っぽくなってきたのでいつもの調子に戻ろうと思う。

で、前原某っていうのは松下政経塾の出身だという。それでもって、唯一ブラジルでも見ることのできるNHKニュースを見ていたら、たまたま不機嫌そうな横路さんのインタビューが目に入ってきた。それで十分わかった(笑)

私は昔から社会党には愛着を持っている。惰性に流れることといい、決断が遅いことといい、実に人間味に溢れた集団だと思っている。しかし横路さんはもう周回遅れのランナーになってしまったと思う。もう君には出番はない、早く後進に道を譲りたまえ。

私の記憶では、前原さんはまず、労働組合依存体質からの脱却と言ったようだ。いったい社会党時代から何百回同じ台詞を聞かされただろうか・・・しかし、待ってくれ。アメリカの民主党だって労働組合にはかなりお世話になっているはずである。やることといえば、時々露骨なまでにタカ派的な政策を取る米民主党であるが、やはり組合は大事にしているのである。

ここでいきなり敵を作ってどうする、前原くん。

民主党を評するのに、寄り合い所帯だ、野合だといって批判する論者がいるが、そもそも野合じゃない政党なんてない。自民党は自民党政権を続けることだけが存在意義だし、民主党は自民党から政権を奪うことだけが存在意義なのだ。目的を達成するためには、悪魔とでも手を組む。それが小沢一郎の思想であり、野中広務の哲学ではないか。党派活動をしている場合ではない。

しかし、集団的自衛権の行使に前向きだと聞いて、これはちょっと、冗談じゃないという気がしてきた。これを問題にする以上、自分の党の方が危ない。そして、この問題では自民はおそらく、割れない。これは例えば自民党の党首が宏池会系の、保守本流ハト派であったなら最大限の効果を発揮したかもしれないが、今の体制はどう考えても超タカ派体制だから、おそらくいいように利用されて終わりである。

よく、政治のねじれ現象などといわれる。同じ自民党でも、現在抵抗勢力と言われている議員たちはどちらかというと小さな政府に反対である。しかし民主党の中でも、前原氏に代表される勢力は自民党内の抵抗勢力よりずっと新自由主義的な思想を持っている。小沢一郎も、昔は「普通の国日本」などと言っていたからこの系譜である。

これは、特に外国人なんかにしてみると非常にわかりにくいと思う。この二つの勢力を取り替えればいいじゃないかという人は多い。いわゆる政界再編製と言うのはこのことであろう。ただ、私はそんなところまでグローバルスタンダードをまねる必要はないと思うが。日本的な浪花節で何が悪いかと思う。

しかし問題は、今回の選挙で民主党が壊滅的な打撃を受けてしまって、各人が茫然自失としているだろうということである。もう普通のやり方では勝てないと思っているに違いない。つまり、ギャンブルである。それが前原くんか。しかし、やっぱり彼を選んでしまったところに民主党の限界を感じてしまう。

かつて小沢一郎が新進党に海部元首相を呼んできたことがあったが、あのくらいの大胆さがないと、コイズミには勝てないと思う。田中真紀子とか野田聖子を据えても良かっただろう。民主党は個々の政策では十分強いのだ。あとは担ぎやすい神輿が足りないだけだったのである。頭が良すぎるというのも考え物である。

それにしても、なぜ左派には菅直人しか人がいないのだ。もう左派は全員国会議員を辞めて野に下ったほうが良いのではないか。どうせこの議席差ではまともな国会対策などできないだろう。いい人生勉強の機会である。


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この記事へのコメント
そうそう。組合をバカにしたり、敵にしちゃだめだと思います。
そもそも日本の組合は翼賛会の流れもあり、概して体制派なんだから、余計にそうです。

組合をバカにする世間の風に、組合の意義とあるべき姿を発信しなきゃ。

他人事ですがね。
Posted by takeyan at 2005年09月20日 18:01
takeyanさま、コメントありがとうございます。

確かに、組合は義理人情に厚いですね。通すべき筋はしっかり通すところだとおもいます。どこかの政党とは大違いですが(笑)
Posted by 非国際人 at 2005年09月20日 23:35
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