2005年09月23日

猿マネの国、ニッポン



SYNCHRONICITYとでも言うのだろうか。つい最近、全くばらばらに届いた情報の断片が、同じ一つのテーマを異なる角度で語っていたことに気づいた。ニュースの発信元は、ニジェール、カメルーン、そしてわが日本である。

<ニジェール>「援助いらない」と、国連やNGOに撤退要求

 【ヨハネスブルク白戸圭一】深刻な食糧危機が発生している西アフリカ・ニジェールのアマドゥ首相はこのほど、英BBC放送のインタビューで「我々の尊厳は苦境に立たされている。もう食糧援助は必要ない」と述べ、国民の「援助依存」を防ぐために食料援助を実施している国連や国際NGO(非政府組織)に撤退するよう求めた。
 一方、ニジェールで緊急救援をしている国際NGO「国境なき医師団」は、食糧不足による死者が相次いでいるとして支援継続を主張。食糧援助のあり方を巡り、認識の違いが顕在化している。
 アマドゥ首相は自国が穀物の収穫期を迎えていることを踏まえ「収穫は順調で、国民は自活できる」と主張。「援助をやめてもらえば、ニジェールは援助に依存しない国になる」と国際社会に支援打ち切りを訴えた。
 これに対し、国境なき医師団は16日、「食糧配給を増強すべきだ」との声明を発表。この中では、ニジェール東南部ザンデールでの調査で5歳未満の子供の5人に1人が栄養失調になり、調査対象家庭の90%が「食糧がまったくない」と回答したと指摘した。

(毎日新聞) - 9月19日18時19分更新


そして今日、調べ物をしていたらこんな記述に遭遇した。

外務省安全情報:カメルーンに関する安全情報より
政治的には概ね安定した状況が続いています。しかし、政府がIMFの指導のもと推進する構造改革の関係で公社の再建・民営化のため人員削減が積極的に行われ、これに伴い失業者が増加するとともに、また、世界的な原油価格の高騰によるガソリン価格をはじめとする諸物価の上昇等の理由から、社会的不満が鬱積しており、情勢が急変する可能性も排除されませんので、今後も引き続き安全確保のための注意が必要です。

そしてここ数日あちこちを賑わしている、民主党新党首前原くんの話。


これらの話に共通するテーマは何であろうか。それは、自国経済を国際資本の影響下に組み入れることの是非である。IMFの指導を受け入れてかえって混迷の度を深めてしまったカメルーン。あくまでそれを拒みつづけるニジェール。そして、これだけ混乱を引き起こしても、まだまだ引き込もうと競い合う小泉自民党と前原民主党・・・

ちょっと待ってくれ。日本はニジェールやカメルーンのような最貧国とはレベルが違うだろうという声が聞こえてくるような気がする。しかし、残念ながらそうなのである。ワイドな視点で見れば、欧米諸国に対する非欧米諸国など、一把ひとからげで土人の国なのである。

私たちは、アメリカのブッシュ大統領がついこの間、イラクで言ったことをもう忘れてしまったのか。

日本を例にイラク政策訴え 戦勝60周年で米大統領

 【ワシントン30日共同】ブッシュ米大統領は30日、カリフォルニア州サンディエゴで対日戦勝60周年の演説を行い、戦後の日本の民主化が「アジア地域でのモデルになった」ことを引き合いに、フセイン政権を打倒し民主化の推進を図る米国の対イラク政策の正当性を訴えた
 大統領は、日米が戦った第2次大戦中、自分の父親は「海軍のパイロットで太平洋上で撃墜されたことがある」とし「同時期、小泉純一郎首相の父親は議員をしていた」と紹介した。
 しかし、両者の息子は今では自由国家のリーダーとして「最も親しい友人」に、日米は「最も緊密な同盟国」になり「日本人が自由を手にしたことでアメリカ国民も、より安全となった」と指摘。「民主主義という兵器庫の中にある最も強力な武器は、自由の精神だ」と誇示した。
(共同通信) - 8月31日9時52分更新

ブッシュは、日本はアメリカの指導によってはじめて文明国の仲間入りをしたと思っているようだ。もちろん、多くのアメリカのエスタブリッシュメントが同じ感覚を共有しているであろうことは想像に難くない。


確かに日本人は、出来合いのものを与えれば、尋常ならざる熱心さでそれをコピーする能力を持っている。しかし、それだけである。自由国家のリーダーとしてアジアに君臨しているはずの日本が、実は一人前の国として認められていないのは、先の六ヶ国協議の経緯を見ても明らかであろう。終わってみれば、日本は右往左往するだけで何のイニシアチブも独自性も発揮することができなかった。

自分の頭で考える力が決定的に欠如しているのだ。政治も経済も本質を理解していないから、教科書に書いてないことが起こると頭がパニックを起こしてフリーズしてしまうのだ。自立した思想を持ち、対米従属でもなく、支那の太鼓持ちでもない、真に国益を考えることのできるリーダーは、この国では望みようがないのだろうか。


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