2005年10月06日

家族の解体と少子化と



埼玉県和光市議会議員(36歳、最年少) 松本たけひろの今日の雑感(和光市ネタ始めました)ひきこもり、少子化、いじめの勉強会〜恋愛社会のインパクトからお題を拝借します。

政治の話もいいですが、もっと重要な話。人間関係はすべての基本ですから。

例えばブラジルとかですと、中国人や韓国人が、結構違法で移民してくるわけです。で、もぐりで肉体労働とかしていて、何とかお金もためて、市民権を得ると、今度は家族を呼び寄せて、閉鎖的なコロニーを作るわけです。イタリア人もそうですね。「マフィア」って言うのは「私の家族」って意味ですから。何が言いたいのかって言うと、どこの民族も、家族単位で動いてるんですね。日本移民も実はそうです。最近は移民なんて来ませんけど、70年代くらいまではありました。すると、やっぱり家族のつながりを非常に大切にしている。私の知り合いで15年くらい前に日系人と男の人と結婚した女性の方がいるんですけど、「だってあーた、あの人達って、大家族性で、丸っきり明治の人みたいだわよ」なんて言ってました。


いきなりラフな展開で話を始めてしまいましたが、要はこう言うことです。日本人がこれだけ個人主義になったのはつい最近のことで、それまではどこの民族だって家族中心の生活をしていたのではないかと思うのです。

個人主義といえば欧米が本場のような気がしますが、映画とか見ると家族単位ではかなりべたべたしてます。特に、コメディ映画とかだと「なんでそんなに仲がいいのおめーら」状態です。

で私は思うのですが、日本人は、欧米流の個人主義を間違って輸入してしまったのではないでしょうか。そして、それこそが近代的なことであるという強迫観念をもって、しゃにむに伝統的家族関係を破壊してしまったのではないかと思うのです。

そしてその結果として、引きこもりとか少子化とかの原因になっているのではないかというのが私の仮説です。核家族化がどうして引きこもりを生むかって言うと、松本さんのブログには、家族が十分に機能しなかったために、子供の対人関係が構築できないというような内容が書かれていますが、私はそれに、核家族化に至る社会の流れの結果と言うことを強調したいと思います。でないと、問題は親の個人的な資質だけに還元されてしまいます。(松本さんの意見ではなく、あくまでも講演で聞いた話だそうです)


また、少子化についてはもう一ひねり必要です。少子化というのはいろんな側面があると思うのですが、要するに「子供を作らなくても(あるいは、結婚しなくても)人生十分楽しくやっていけるもんね」という事だと思うのです。つまり乱暴に言えば、家族なんて持っても面倒くさいだけだという思想ですよね。究極の個人主義です。


さらには、結婚したくてもできない男女がいます。またまた松本さんのところからの引用で恐縮なんですが、
B潜在的引きこもり

対人関係で異常に緊張する。

しかし、
普段は会社などに来て快活に振舞う。

そして、
次第にストレスを溜めて行き、ストレスが飽和状態になると会社を退職する。
潜在的引きこもりは会社には来るが、恋愛結婚は難しい。

膨大な数の潜在的引きこもりがいると推察されるが、統計はない。


ここで松本さん(じゃなくて講師の人)の論理展開では、家庭で十分なコミュニケーションで育めなかったからだと言うことになっているのですが、これは、当の本人には何の慰めにもなならないわけです。一時のアダルト・チルドレンのように深く親を恨むだけでは何の解決にもなりません。しかし、親も親で大変です。子供が結婚するのを見届けるまで頑張らなければなりません。で、いま結婚できない人は、しょうがない。自分で頑張ってくださいということですね?

本筋から離れますが、結構私は、この、結婚しない(できない)適齢期男女の話は本当に深刻であると思います。一方で文字通りやりたい放題の不良中高生ばっかり社会の注目を集めているわけで、この落差がすごいフラストレーションの原因になっているように思うのですが・・・案外この人達が2ちゃんねるで韓国の悪口とか書きまくっているのかもしれません。この辺の話題に踏む込むのは正直言って地雷原に入るようなものなのですが、マジ、どうするのって感じ。誰か真面目に考えてくださいよ。


で、まとめに入りますが

伝統的にコミュニケーション能力が未発達、ないしな無自覚な日本社会において、うわべだけの急速な欧米化(個人主義の導入)を行ったために、家族が解体、むき出しの個人が一人社会に対峙している状態が生じている。

こんな感じですか。で、対策としては、やはり長期的に考えるしかないでしょうね。戦後60年かけて(あるいは、考えようによっては明治以来140年かけて)壊してきたものを直そうって言うんですから。子育て振興策でお金ばら撒いたって、気持ちがもう後向きですから、どうにもならないですよ。これ、これだけ金利が低いのに誰もお金を借りて設備投資しないのとよく似てます。

かと言って、教育勅語を復活させたらっていう話でもないような気がします。社会に教育勅語が機能する前提そのものが壊れている現状では、かえって危険なように思います。しかし、教育が鍵なのは確かです。ただ言えるのは、これは日本の歴史上かつてなかったことだと思うし、世界にもおそらく類がないと思われるので、どこにも、日本人のお得意な手本がないということです。

それから、社会の側でも今の過度な競争システムを緩和するような施策が必要でしょうね。家族の解体は産業社会の要請に対して無自覚的に家庭のほうで応えたという側面もあるのですから。多少社会主義的な政策でも仕方がないでしょう。放っておけば滅びますよこの国は。


ま、人をあてにはできないので(特に国家は)、自分の子供を頑張っていい子に育てましょう。


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この記事へのコメント
とりあえず、爆笑しながら読ませていただいたことをご報告申し上げます。
いちおう、ブログで取り上げるからにはある程度は同意しているわけでして、ただ、「あなたが言うのは違うのとちゃいますか」と言われてしまうと、「そこまで責任は・・・」ということで、今回はああいう形になりました。聞いてきた話や書評は自分の意見のはさみ方が難しいです。
さて、私の考えですが、やはり、作りたい人にはサポートが必要で、それは環境整備だと思います。金は異常なほどばら撒かないと意味がなく、現状は特定の層だけに行っています。
むしろ、保育園の拡充的な安心して働ける環境づくりが急務です。もちろん、公立園はコストが異様に高い(都内ゼロ歳児保育で区の負担が一人当たり200万円の差というデータあり。『公会計の理論』by吉田寛教授)ので、新設は特に公設民営が妥当かと思います。コスト低減を図りつつ、充実した環境を提供する必要があります。ほかの施策も同様です。
また、作りたくない人には、幸せな子育てを実現していき、それを見せていくしかないと思います。いま、子育ての環境やニュースを見ていると、私も「おいおいこんな世の中に子どもを送り出して幸せになれるのか」と思うときがあります。しかし、子育てが楽しく、幸せなら、憧れが生まれると思います。
人と付き合えない人になってしまった人(服部先生は野良猫並みの警戒心を植えつけられてしまっている人がいるとおっしゃいます)、これはあくまで程度の問題であり、そこからも、社会に関心を持つ人々を作り出す、その誘引は、やはり幸せな社会であり、幸せな子育てであると思います。
抽象的になってしまいましたが、私の思いはざっとこんなところでしょうか。
Posted by takeyan at 2005年10月06日 12:55
長文コメントをありがとうございました。
嫌味なしに、健全保守なご意見で感服しました。日本も捨てたもんじゃないですね。
確かに保育園は足りませんね。育児に専念するために仕事を中断するというのは、収入的にも、キャリアアップという意味でも、女性にとって大きなマイナスですから、子作りを躊躇する一因でしょうね。
ところで支援と言えば、ばら撒くんじゃなくって、税制(所得控除)で対応する話ももっと議論されてもいいですよね。今ある仕組みもかなり時代遅れになってきていますし・・・
Posted by 非国際人 at 2005年10月06日 23:28
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