2005年10月26日

コメントへ応答(田中角栄の再評価)



10月21日付エントリー「田中角栄の再評価」に対し大勢の方にアクセスいただき大変ありがとうございました。薄っぺらな内容の割に(このブログとしては)アクセス数の多さにびっくりしております。遅くなりましたがいただきましたコメントに対してこのエントリーにてお返事させていただきます。

>真名さま
>ブロガー同盟は、とりあえず新保守主義反対を意思表示するブログの「数」が増えた方が良いだろうと思っただけで、それ以上の意味はありません。 サヨクとかウヨクとかの「党派」を強調しすぎたためか、なんだか「党派」っぽくなってしまっています。

この辺は、私も似たような意見です。党派に関係なく書きたいことを書くだけです。右の人から見ると私のブログは左に分類されるようですけど、左翼からはどうも日和見主義者と思われているようです(笑)。ただ、こんなことを言うのは矛盾するようですが、左翼の皆さんには頑張って欲しいと思っています。

>また、私は野中氏等は嫌いです。 角栄ををきちんと受け継いだとも信じていません。 そうなんでしょうか?

野中氏は、恵まれない境遇をバネにここまでにのし上がった過程といい、その政治手法といい、まさに角栄の一面を〔正しく〕受け継いでいると思います。中国や北朝鮮の代理人であるとも言われていますが、それも言ってみれば角栄が開いた道です。公明党との癒着にしたって、角栄が始めたみたいなものです。最後にアメリカに嫌われて失脚するところまで、そっくりではないですか。

しかし考えてみれば、野中氏には角栄のような雄大な構想力を感じませんね。そういう意味では、角栄はやはり不世出の革命児だったのかもしれません。

>もう中国もアメリカとグルになっていると考えています。

日本がもたもたしている間にがっしりと手を握られてしまったと言うことですね。田中が追い落とされて、日本はキャスティングボードを握る千載一遇のチャンスを失ってしまったと。

もう日本には、アメリカか中国か、どちらかの属国として生きるより他に道はない。そして小泉改革は、アメリカに日本を差し出す捨て身の作戦ですが・・・。

しかし、先の六ヶ国協議でのアメリカの妙な妥協振りを思うと、最終的にはアジアの覇権を中国に委ねるのではないかという心配も決して杞憂ではないような気がします。

日本の将来は、かなり心配です。


>安 直寛さま
>田中角栄は、金権政治を蔓延された点では非とされるべきだが、アメリカの言いなりにならずに行動する点では是とされるべきだろう。

汚れたハトか、清潔なタカかという問題ですね。私たち国民は、金権反対キャンペーンに騙されて、真の国益を考える政治家を自ら引き摺り下ろしてしまいました。

>一方、小泉純一郎政権は、反角栄を掲げて当選した政治家でもある。この為に、「角栄の『負』の遺産を始末する」と美辞麗句を弄んでいるが、真の狙いは「角栄の『正』の遺産まで始末」して、「アメリカのカーボンコピー国家を建設すること」に他ならない。戦争神社靖国への参拝とか、日本の軍国化もその一環だ。従って、日本の淳風美俗を一挙に葬り去ろうとしているのだ。

古くは中曽根元首相の「戦後政治の総決算」から始まって、小沢一郎の言う「普通の国」・・・そして、小泉改革ですか。大日本帝國の毒が抜かれて、まさにアメリカにとって都合のいい軍国化を成し遂げようとしています。憲法を改正して、集団的自衛権を認めれば完成です。

だからその前に、共謀罪を大急ぎで制定しようとしているのですね。

>小泉政権の五十四箇月(=四年半)で、名実共にアメリカの傀儡国家に成り下がってしまった。

小泉が一人でやったというよりも、戦後60年かけてアメリカが直接・間接にやってきた日本社会の解体がいよいよ最終段階に到達したということだと思います。小泉はただ、刈り取りをやっているに過ぎません。

郵政民営化が一段落したら、次は農協だと言われています。国民皆保険制度もいずれ俎上に上るでしょう。そして、晴れて自分の能力だけですべてが評価される「完全な」資本主義国家として生まれ変わるのです。トヨタ等大企業と金持ちは生き残るでしょうが、後は知ったこっちゃありません。国民は生き残るためには、熾烈な競争を勝ちぬかなければならなくなります。勝ちぬくためには、賄賂も裏切りも何でもありの世の中が、すぐやってきます。


最後に、先日こちらからトラックバックをいただいた。角栄失脚=アメリカの陰謀説は根拠がないということをを丁寧に解説されている。確かに陰謀説には決定的な証拠が欠けているのだが、陰謀を否定する決定的な証拠もあるわけではなく、結局は読み手の常識に訴えるしかないという点においては五十歩百歩という気がする。ただし、頭からトンデモと決め付けているわけでなく、非常に紳士的に書かれているのでご興味のある向きは一読をお勧めする。


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この記事へのコメント
野中氏らは彼らなりに角栄さんを受け継ごうとしたんだろうと思います。 私は政治史に詳しくないので推測ですが。 竹下さん以降は、ちょっと構想力っていうより、遺産相続人が細々と食っているようなイメージしたないんですけど。 角栄さんは不世出だったということですよね。 鈴木ムネオさんがその構想を一番受け継いでいたのかもしれませんね。 こう見ていくと、政治家は「たたき上げ」であることが必要なんじゃないでしょうか? ただ、たたき上げでのし上がるのは、ますます難しくなっていきますね。 みんなはクリーンな「二世三世」政治家が好きなんですよね。クリーンといってもしょせん「迂回献金」だと思うんですけど。
Posted by 真名 at 2005年10月26日 10:42
真名さん、コメントありがとうございます。
私から言わすと、竹下さんというのは方法論だけあって、ビジョンが全くなかった人です。でも日本社会って、そういう人が結構好まれる傾向があると思います。だから角栄は異色だったし、いざ落ち目になったらすごく叩かれたのでしょう。宗男さんが叩かれたのも、国策捜査だけでなく、そんな庶民感情の反発を買ったということでしょう。とかく私たちは、嫉妬心が強いもんで。その点二世議員は無理に政策をアピールする必要もないし、金回りもみかけ上はクリーンですから消極的に支持されてきたのでしょう。気がついたら二世三世ばかりですが・・・。本当は、ホントに頑張ったたたき上げがもっと尊敬される世の中でないといけませんね。
Posted by 非国際人 at 2005年10月26日 19:34
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