2005年11月12日

あえて中共と呼ばせていただく



週末というせいでもないのですが、いろいろあって本日は爆走モードになっております。

最近渋いネタ突っ込みようのないネタが続いておりましたので、アクセス稼ぎの禁じ手特定アジア路線に行ってみましょうw

「世界の屋根」チベットに鉄道が開通したらしいのだが、鉄道好きなのに(それほどコアじゃないけど)鉄道という交通機関がほとんど絶滅しているブラジルに住んでいる私から見ると、すごく興味がある。


ところが、その政治的意味を考えると、余り手放しでは喜べないのだ。

チベットは、中国の中心地区からは、おそろしく不便な所にある。そのせいもあって、独自の文化を育んできたと言える。戦後中共に無理やり併合されて、かなりひどい目にあったらしいが、やはり不便なので、他の地区のように、怒涛のように押し寄せて有無を言わさず漢化するという事ができにくかった。

しかし今回、鉄道が延びたことによって、それが可能になる。漢民族が多数を握れば多数決の原理で、チベット人を屈服させることができる。(都合の良いときだけそういうことを主張する人たちだが)


誤解している人も多いとは思うが、チベットは歴史的に中国の一部ではない。歴史地図を見ればわかると思うが、中原地方と同じ色に塗られているのはモンゴルの時代と清の時代だけだ。しかし、中身はちゃんと「吐蕃」つまり、実態は独立国であり、たまたまモンゴル帝国なり、清帝国に加盟していたに過ぎない。つまり主権は失っていないのだ。

ところが中共は、その独立国を「解放」の名の元に侵略して、武力によって服従させてしまった。そのため本来チベットの王様に成るはずだったダライ=ラマはインドへの亡命を余儀なくされている。未だにダライ=ラマの動向に世界が注目するのは、国際社会が、彼こそチベットを統治すべき人間だと認めているからだ。


しかし70年代以降中国が国際社会に復帰するに連れ、なんとなくその辺が曖昧になってきて、この件に対して余り大声で非難しないようになってきた。ブラッド・ピットも出演していた「セブン・イヤーズ・イン・チベット」なんてすごくいい映画だったのに、なんだか政治的にひどく偏向した映画ででもあるかのように言われてしまった。

そして、それが一番ひどいのが、いわゆる先進資本主義国の中では、日本だといわれる。もうおなじみの「朝日」のせいで、多くの人が、チベットは中国の山西省とか河北省とかと同じような一地域だと思いこんでいるのではないだろうか。

このブログにも、今までに実に沢山の訪問者が「朝日」の悪口を書きに訪れた(笑)。私が朝日の肩を持つこともあるからだ。しかしチベットをあたかも中国の一部であるかのように報道するのは、酷すぎると思う。もし朝日が、真の左翼精神を発揮し、権力に虐げられた庶民の見方の立場をとるならば、チベットの現状について正しく伝えるべきであろうと思う。


ちなみにこの記事は旅限無(りょげむ)の記事 テレビ朝日よ、お前もか!加藤千洋のチベット特集の記事を参考にさせていただいている。その中でも、私が最も印象に残ったのは、この部分だ。

加藤さんは、何処までも北京語一直線です。ちょっと試してもいいですか?と北京語で聞いて、相手は何も答えないのに、勝手に指で抓んで舐めておる!行儀が悪いし失礼ですなあ。
チベットでは誰も北京語なんて話していないのである。一応それなりの場所にいけば通じるのだろうが、一般庶民は話せないはずだと思う。上海や福建だって通じない北京語が、未だ心理的に北京支配への抵抗があるチベットで通じるわけが無いではないか。

加藤さんは、チベット人を舐めている。日本に来れば英語でなんとかなると思っているバカな外人と同レベルである。日本人は卑屈だか何とかなってしまいそうなのが心配だが、ブラジルではそうは問屋がおろさない。英語が世界中で通じるわけではないのと同じように、中国中で北京語が通じるわけはないのだ。

大体この加藤さんというのは、本当に新聞記者なのか。本当に現場を回っているのなら、そのくらいわかってもおかしくないはずだと思う。こんな人が、国際派ジャーナリストとして通ってしまう日本の非常識を非常に悲しく思う。


ことは朝日だけの問題ではなく、私たちの多くは、狭い日本と日本語という制約に縛られて世界の常識とはかけ離れたトンデモ情報を信じさせられている可能性があるということだ。願わくはネットの発達がその障害を除去してくれることを望んでいるが、ネット上の情報ですらよく吟味しないとうっかり騙される可能性は大いにある。

しかし、状況は少しずつ良い方向に向かっていると信じたい。20年前から比べたら、事態は確実に良くなっているからだ。あとは、私たちがどう使いこなしていくかである。


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チベット高地電車開通
Excerpt: 中国とチベットの間を走る電車が出来ました。中国恐るべし!
Weblog: ブンゴーの日記 人生はすばらしい in Greece !
Tracked: 2005-11-13 11:01
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